2010年6月8日火曜日

ベトナム料理/ティータイム/aRCHI & BD展

昨日は一日グザヴィエの家でPC作業をさせてもらう。
甲斐はギャラリーへ。


今日のお昼は、11月の"ローダン・ランドワーズ アートサロン2010"担当の齋藤しおりさんと一緒にBelleville(ベルヴィル)で、彼女の友人がパリで一番フォーが美味しいといっているベトナム料理のお店に行く。が、そこは閉まっており、その向かい側のベトナム料理の店に入った。
パリに来て初めてのベトナム料理。
私は初めてフォーを食べたので、それがとても美味しいものなのか、普通なのか、わからなかった。個人的には悪くないと思う。
今度、美味しいという店にも行ってみよう。


昼食後、甲斐はギャラリーに行き、私は2年前ルーアンに留学していた時の友だちとTuileries(チュイルリー)で待ち合わせ。彼女は今、ソルボンヌ大学の学生。
彼女とアンジェリーナというサロン・ド・テに行く。
相変わらず明るい子で、楽しいお茶の時間を過ごす。


お茶の後、私は今まで全然ショッピングをしていなかったので、「夏服を買いに行きたいんだけど、どこかいい店は知らない?」と彼女に尋ねると、「Châtelet(シャトレ)に大きなショッピングセンターがあるから行ってみる?」というので、連れていってもらう。
久しぶりのショッピングで嬉しくなるがセーブして、夏服1着、ズボン1本だけ購入。

7時、甲斐、矢野さんとメトロTrocadéro(トロカデロ)駅で待ち合わせ。エッフェル塔が一番キレイに見える場所、シャイヨー宮のCité de l'architecture & du patrimoineで開催される "aRCHI & BD展"に、矢野さんの同僚フィリップが手がけているアーティストが出品しているというので見に行く。
世界中の漫画家の、建築をからめて描いた作品の展示だった。
エマニュエル・ギベールの作品も3点ある。
日本人では、松本大洋、谷口ジローの漫画の原稿も展示されていた。
建築家・磯崎新さんが描いた漫画(?)もあった。
谷口ジローはフランスに来るまで名前を知らなかったが、フランス人の友人はみんな、谷口ジローの漫画を持っているので気になっていた。今までこのジャンルの漫画はあまり読んでいなかったので、日本に帰ったらちゃんと読んでみようと思う。



展示を見た後、フィリップ、矢野さんと一緒に、今回の甲斐展で額装を好意でやってくれたアランさんの家に招待されて行く。
パリ北西郊外の一軒家。
アランさんが画家のRikizoさんたちと日本に来たとき撮ったムーヴィーを見せてもらう。
電車の中で眠りこけている和服姿の女性、女子高生、サラリーマンや、カメラの前では必ずピースサインをする若者たち、大阪のお好み焼き屋の店内、京都の一保堂でお茶の飲み方の説明、高台寺でのRikizoさんの展覧会、飲み屋、八文字屋、etc.
日本はフランス人からこんな風に見られているんだ、こうやってみると日本って変でおもしろい国だな、と思えるようなムーヴィーだった。もちろん、それは観光客の偏った見方でしかないのだけれど。
アランさんは、他にも友人を4人ほど招待しており、みんなで庭で食事をする。
アランさんのスタジオには矢野さんの荷物も置いてあり、矢野さんは甲斐に、ぼくはもう使わないから、と古いフィルム(ネオパン100)を100本くれる。
アランさんとアランさんの妹さんたちには、額装のお礼に甲斐のプリントを一枚ずつプレゼントする。

2010年6月6日日曜日

カレーパーティー


午後から呂さんのアパートへ行き、甲斐と料理を作る。
いつも招待されるばかりで、お世話になった人たちに何かお返しをしたいと思い、今晩はグザヴィエ&ファビアンヌ、村澤さんを招待して食事をすることにした。
甲斐は得意のカレーを作るつもりで、昨日少しベルヴィルで肉や野菜などを買っていた。
私はごはんを炊き、サラダとデザートを作る。フランス風に、パンとチーズとワインも用意する。
初めてホストの立場になるので少し緊張。
甲斐は部屋の掃除もしていなかったので、料理の合間に掃除機をかけたり荷物を整頓してもらう。

甲斐の2度目のヴェルニサージュにたまたま来てくれた、ハネル・ルカスという、ラ・パズ・グループという会社で日本企画を担当している青年も、甲斐の今後の店の経営のことも踏まえてゆっくり話をしたいというので、今日、いきなり電話をかけてカレーパーティーに招待する。
ハネルは母国語は英語だが、フランス語も日本語も堪能。彼は突然の招待を快くOKしてくれる。

7時すぎ、グザヴィエ&ファビアンヌが到着し、すぐ後にハネルが来て、村澤さんは少し遅れるというので先に食事を始めることにした。
甲斐のカレーは好評。
大きな鍋いっぱいに作ったカレーを、みんなたくさん食べてくれる。
後から来た村澤さんはワインと白玉だんごを持って来てくれ、ハネルは数日前に初めて会ったという気がしないくらい、馴染んでいる。
とても楽しい食事会。
グザヴィエとファビアンヌは明日も仕事が忙しいので11時頃帰ったが、村澤さんとハネルは12時半頃まで楽しく一緒に飲む。

2010年6月5日土曜日

パリの共同菜園/レティシアさんの家


ヴェロニクさんと一緒に住んでいるのに、いつも私は帰りが遅く、ヴェロニクさんも仕事が忙しくてなかなか話す時間がなかった。
今日はヴェロニクさんが生ゴミをJardin partagé(共同菜園)に捨てに行くというので、話すチャンスだと思い、一緒について行くことにする。

そこには自然に生ゴミを土にしていくゴミ箱があった。
そこを借りている人たちはいろんな花や植物を好きなように植え、育てているそうだ。そしてそれは地域の学校の学習の場にもなっていて、子どもたちにも植物のことが分かるように説明が書かれた看板が所々に立てられていた。

2時頃、まずグザヴィエの家で甲斐と落ち合い、3時にグザヴィエと共にRépublique(レピュブリック)の近くの本屋"L'Arbre à Lettre"に行く。6月16日、ここで甲斐とエマニュエルの合同サイン会をするので、それまで甲斐のブックフェアをやってくれることになり、その為の写真、写真集、ポスター、ポストカード、紙袋などを持って行く。
来週から、この本屋のショーウィンドーに甲斐の写真や写真集を飾ってくれる。

本屋の用事をすませると、3人で近くのカフェで乾杯する。といっても私はトマトジュース。
少しお腹がすいたのでクロック・マダムを食べる。

5時、またそのすぐ近くのグザヴィエのDVDを置いてもらっている店に行き、甲斐のポスターを貼ってもらうために宣伝に行く。
行く途中の道でフリーマーケットをやっていたので、帰りに少しのぞいて行く。


今晩は、元ヴィラ九条山レジデントのレティシアさんの家で、エマニュエルと甲斐を囲んで食料持ち寄りのパーティーに招待されている。何を作ろうかと考えながらBelleville(ベルヴィル)のいつもの中国系スーパーマーケットへ買物に行き、呂さんのアパートで焼そばを作って持って行くことにする。あとは、午前中、甲斐が村澤さんからもらった白玉だんごをデザートに持って行くことにする。

メトロを降りたところでちょうどアラン・ラメットさんと一緒になる。
8時、レティシアさんの家にはジェローム、アランさん、エマニュエル&奥さん&エマニュエルの奥さんの友人が来る。
エマニュエルはみんなに自分の最新の漫画本をプレゼントしてくれる。
甲斐には特別、エマニュエルと一緒に仕事をした写真家(数年前に亡くなる)とのインタビュー&写真集をプレゼント。とてもいい本。

パリのメトロは週末は平日より遅い時間(1時半か2時頃)まで運行しているというので、12時半頃だったがメトロで帰ることにする。
帰りのメトロは甲斐と反対方向。
ホームの向こうから、甲斐がアランさんと一緒のところを撮って、というので撮る。

2010年6月4日金曜日

甲斐&エマニュエル・ギベール二人展/ヴェルニサージュ

朝4:30、日本の携帯が鳴り、起こされる。京都の出版社から仕事の依頼。寝ぼけた声で応対する。
もう一度寝直したが、また6時頃、日本の携帯が鳴る。後ろの方で競馬中継の声が聞こえ、気弱そうな男の声で「○○さんですか?」という。間違い電話だった。
携帯の電源を切って寝る。

午前中はヴェロニクさんの家でゆっくりPC作業の仕事をする。
お昼は呂さんのアパートへ行き、パスタを作る。

5時頃、ギャラリーに行き、甲斐の友人たちに書いてもらったオマージュ、キャプションをパネルに貼り、展示する。

6時、エマニュエル、エマニュエルのご両親が来て、ヴェルニサージュが始まる。
アランさん、ナディアさん、バンソン、村澤さん、笹川財団の関係者、ポンピドゥー・センターの関係者など、たくさんの人がきてくれたが、肝心のエマニュエルの画集が一冊も用意できていなかった。



エマニュエルは持参した原画を見せたりしながら大サービス。


ポンピドゥーの関係者は、来年、ポンピドゥーで日本の漫画展という企画があるので、その時になんとかして甲斐の写真も一緒に紹介したいと言ってくる。


9時頃、ヴェルニサージュが盛況なのを見届け、私はジェロームの友人のパーティーへ行く為に途中で抜ける。
12区に住むユムさんというベトナム系フランス人の家に行くと、一時帰国しているジェロームが先に着いていた。パーティーといっても、友人6人が集まって食事会のようなものだった。
内務省に勤めているという討論好きそうな女性から、「プライベートな質問をしてもいい?」と言われたので少し身構えてしまったが、「日本の女性についてどう思うか?」という質問だった。言葉を慎重に選びながら自分の考えを述べる。
12時半頃帰宅。

2010年6月3日木曜日

ヴェルニサージュ

昼ご飯を作りに、呂さんのアパートへ行く。

午後ゆっくりしてから4時頃、ギャラリーに昨日の残りの搬入をしに行く。
結局、エマニュエルの絵は、私が全部飾り付けることになる。
途中から美容師のケンちゃんがヴェルニサージュのために手伝いにきてくれたが、エマニュエルの原画を入れるガラスケースを西川さんがどこかから車で運んできて、それを降ろすとき、甲斐とケンちゃんは少しもめたらしい。

18時からヴェルニサージュ(オープニング・パーティー)が始まる。
でも今日はエマニュエルは出席できず、甲斐一人の2回目のヴェルニサージュなのであまり宣伝していなかった。
それでもギランさんや、ロワールに一緒に行ったイザベル&ドニさん、アラン・ルマットさんやジェロームの母&ミッシェルさん、グザヴィエ&ファビエンヌ、グザヴィエの隣人などが来てくれた。
先日、サンケイの山口さんからの助言で、今年の11月、フランス中央部のアヴィニョン近辺の街で行われる芸術祭「Salon des Arts 2010 Laudun l'andoise(ローダン・ランドワーズ アートサロン2010)」に甲斐の写真を出品することになったのだが、その芸術祭担当の齋藤しおりさんも顔を出してくれた。
写真集も少し売れる。

2010年6月2日水曜日

引越/ギャラリー2度目の搬入

今日から私はナディアさんの友人のヴェロニクさんの家に泊めてもらうことになったので、グザヴィエの家から荷物を運ぶ。
甲斐とグザヴィエが一緒に荷物を運んでくれた。

メトロに乗る時、グザヴィエが、13〜4才くらいの女の子2人が立っているのを指さして「彼女たちはスリだ」と教えてくれる。どうみても普通の小学生か中学生くらいの女の子だったが、彼女らが私たちと同じ車両に乗り込むと、いきなり他の男性が彼女をつかまえて何か言っている。
どうやらスリが見つかり、その場で捕まったようだった。
男性は次の駅で彼女たちを降ろし、どこかに連れていった。

ヴェロニクさんの家は20区の、メトロJourdain(ジュルダン)駅から歩いて5分ほどの静かな細道の途中にある。
12時半頃、家に着くと、猫2匹(灰色・長毛のプリュム&短毛・白とグレーの斑のヌガティー)が出迎えてくれた。

荷物を運びこむと、ヴェロニクさんはすぐに仕事に行かなければならないというので、私は彼女から鍵を預かると、甲斐と買物に出かけることにする。
呂さんのアパート近くのスーパーで食材を買い、昼はパスタを作って食べる。
部屋で甲斐が何やらゴソゴソしているので尋ねると、今朝グザヴィエの家でお金を数えたときは195ユーロあったのに、ウェストポーチの中にも鞄にもポケットにも、どこにも見当たらないという。どこかで落としたのか、グザヴィエの家に置き忘れたのかもしれない、というが、もしかしてスリにあったのかも、という考えも一瞬脳裏をかすめる。

午後は、ギャラリー。明日からフランスの人気漫画家、エマニュエル・ギベールと甲斐との2人展になるので、その搬入に行く。といっても、甲斐の写真を少し外してエマニュエルの絵を飾るだけ。そんなことは、本当はギャラリーの仕事なのだが、スタッフのエリックは日本で結婚式を挙げるといって1ヶ月ほど休暇中で、西川さん一人なので、たぶん彼は他のことに手一杯で展示替えをする余裕はないだろうと思い、ギャラリーに行ってみると、予想通りだった。
明日がオープニングなので、準備ができていないとなるとエマニュエルにも失礼なので、何とか形になるように準備する。

搬入は全て終わっていないが、7時には切り上げて帰り、呂さんのアパートで自炊しようとするが、材料が足りないので買いに行こうと昼間のスーパーへ行くが、すでに閉まっていた。
他の店をさがし、すぐに調理できそうなものを適当に買い、作って食べる。

10時すぎになり、家に帰る頃には暗くなりそうなので、甲斐にヴェロニクさんの家まで送ってもらう。

2010年6月1日火曜日

EU大使

10時に、八文字屋のお客さんの篠原さんの親友で、今はEU大使をしている二階さんが来られると連絡が入ったので、ギャラリーに行く。

EU大使は忙しくて来られず、奥さんが友人と一緒に来られた。
ブリュッセルで電車が遅れ、ギャラリーに着いたのは11時頃。西川さんが駅まで車で迎えに行く。
ギャラリーに手伝いにきていた美容師のケンちゃんもいて、話の成り行きで彼女たちの髪をその場でカットすることになる。
お昼は中華のテイクアウトをとってくれたりシャンパンを出してくれたり、西川さんはEU大使の奥さんと友人を歓待。
居心地がよかったのか、彼女たちは5時半発の帰りの電車の時間ギリギリまでギャラリーで過ごす。
帰りも西川さんが車で駅まで送って行った。

西川さんが帰ってくるのを待っている間、4月にヴィラ九条山や八文字屋などでライブをした元ヴィラ九条山レジデントのMilkymeeのエイミーさんが、友人と一緒にギャラリーに来てくれる。

私たちは結局それで一日つぶれ、甲斐とグザビエの家に行き一緒に食事をする。
甲斐はワインを飲み過ぎて、今晩はグザビエの家に泊めてもらうことにする。