2010年3月7日日曜日

暗室、そしてシンポジウム


昨日は夕方4:30から暗室入り。
パリ用(バライタ/四切)と東京用(RC/半切)をプリント。
いつもはキャビネを100枚くらい、とにかくすばやく多く焼くのだが、今回は久々に、じっくり作品を作るという姿勢でできた。量は多くないが、まあまあの仕上がり。
軽く乾かして、バライタをプレスして、明け方5時頃就寝。

今日は午前中に起きて、1時からの、京都文教大学人間学研究所公開シンポジウム「老人よ大志を抱け」をききに行く。基調講演は編集者・写真家の都築響一さん。
20年間家に閉じこもり、いろんな雑誌に女体のスクラップをしている老人、女装をして陶芸の先生として老人施設や障害者施設などに教えに行っている老人、定年退職していきなり縄文人の生活を始めるといって退職金を全部つぎこんで縄文生活を始めた老人、精神病院のベッドの上で作品を作り続ける老人、新聞から気に入った言葉だけをスクラップして日用品に貼付けて作品にしている文房具屋店主etc...都築さんが取材した、自分の好きなことに没頭して一風変わったモノ作りをしている老人たちの、スライドを交えながらの紹介と、その人たちを通して、人がどのように生きることが幸せなのかを考えさせられるような内容だった。
基調講演の後、チンドン屋の林幸治郎さんや臨床心理学の濱野清志さん、司会の鵜飼正樹さんらを交えたディスカッションがあり、とてもおもしろい話がきけた。
甲斐さんや私がやっていることももしかすると似たようなものかもしれない。
でも、それでもいいんだ。周りの人に惑わされず、信念をもって自分のやりたいことを思い切りやればいいんだ。と励まされたような気がする。