曇のち晴、夜は雨。寒い。秋風。
朝、トーフがお腹の横で眠る。今日も猫の夢を見ていた。
朝は洗濯。昼食はカイが、タラの赤ワイン煮、イワシとマッシュルームあえを作る。タラは塩抜きせずに調理したので、塩辛すぎる。
14時、エスパス・ジャポンへ向う途中、レピュブリック広場でテクノ・パレードをやっている。大音量で音楽をかけながら大勢の人を乗せたトラックが何台も連なって、広場の周りをゆっくりまわりながらバスティーユ広場の方へ進んで行く。変な恰好をした人たちが大勢いて、みんな踊りながらそのトラックについて行った。
République(レピュブリック)広場のシンボルの彫刻にもいたずらされていた。
紙吹雪を投げる風船売りのおっちゃん。
コスプレした人がたくさん。
いい年をした人たちも遊び心。
パレードが過ぎたあと。まだたくさんの人が道路上でうろうろしている。道はゴミだらけ。
パレードの後につづく清掃車隊。
15時、エスパス・ジャポンにつくと、子どもたちが集まってきて紙芝居がはじまった。
日本人の女性が、自分たちで翻訳して作った紙芝居「鶴の恩返し」「たべられたやまんば」(三枚のお札)をフランス語で。その後、童謡「七つの子」(カラスの歌)を日本語で歌う。
カイの昔の知人イザベル・シャリエさんとその娘カテルさん。
京都の家で撮った、彼女の小さい頃の写真を見せると大喜びする。
先日見に来てくれたユーゴーが、彼女を連れてまた来てくれる。
ウィーンに住むカイの知人・根本さんより電話があり、ウィーンでギャラリーを探してくれるという。今回、ウィーン、プラハにも行くかもしれないと言っていたが、とりやめになった。
ルーアン出身の私の友人が展覧会を見にきてくれたので、すぐ近くのカフェへ行き、2人でお茶。
ストラスブール・サンドニからメトロに乗るつもりで歩く。
途中、Porte Saint-Martin(サンマルタン門)を通る。この近辺は黒人街があり混沌とした雰囲気。サンドニ門はこのすぐ西側。カイのお気に入りの場所のひとつ。
メトロで移動。グラン・パレの「フクシマ・イベント」のレセプションへ。エスパス・ジャポンの古賀さんに招待されて行く。
自転車をこぐと電気が発生し、コードでつないだ気球に光がつく仕組み。中央の数字版は総電力の数値を表している。これらの電気を集めて被災地の福島へ送ろう、というシミュレーションらしい。
和太鼓と踊りのパフォーマンスがはじまる。
会場で、斉藤しおりさんにも会う。在仏日本大使館の小川公使、このイベントの装置を考えたアーチストもいる。レセプション・パーティーにはスーパー・モデルのような人もたくさんいた。見ているだけで楽しい。日本酒をすこしもらう。
帰りのメトロの中で、カイにコリーヌさんから電話。明日会いたい、24日はフランソワの家でも会う。
メトロの中で、足の長い女の人がいる。カイのウエストくらいまで足があり、びっくり。写真撮れなくて残念。
外は雨。
ナディアから電話。以前、エリック・アボカさんの友人で八文字屋に来店したフランス人写真家が、カイにヨーロッパの出版社探しのアドバイスをしてくれるかも、と。フランスは難しいが、スイス、ドイツ、スカンジナビアなら可能性があるかもという。
帰宅後のワイン。トーフがうらやましそうに見ている。缶詰はキャットフードではなく、パンにつけて食べる、魚をペースト状にしたもの。
夕食はグザヴィエが作ってくれる。パスタ、トマトとモッツァレラチーズのサラダ。
カイは夕食後、床の上にひっくり帰って寝る。