2011年9月18日日曜日

Laguiole(ライヨール)のナイフ/イザベルさん

ラメットさんにメール。月曜にモンパルナスで会うことを約束。

グザヴィエ、海外からでも無料で携帯に電話できるというViber(ヴァイバー)を知っているか、という。RyotaroさんとはViberで電話するらしい。てっとりばやくいえば、Skypeの携帯電話版のようなもの。私の携帯でもできるかどうか、グザヴィエにViberの認証用メッセージを送ってもらいアクセスしようとするが、私の携帯の機種ではできないようだ。残念。

昼は家でゆっくりする。
グザヴィエの家で使っている食事用のナイフがカッコいいので、私も欲しいなと思い、どこで買ったのかたずねると、LAGUIOLE(ライヨール)のナイフだという。
写真下の、柄がプラスチック製のナイフは普段の食卓用に使っているもの。上の、柄が木製のナイフはファビエンヌのもの。

ライヨールというのはこのナイフを製造している小さな村(フランス南部に近い中央部)の名前で、昔からいいナイフを作っているところで有名らしい。値段はちょっと高めだがデザインがきれいなので、今度、お土産に買って帰りたい。

ナイフの柄の先端部分には、こういう蜂のマークが入っている。

今回はお土産にテーブルクロスを買いたいと思っているので、ファビエンヌに近くにいい布屋がないかきいてみると、モンマルトルに大きな布屋があると教えてくれる。

19時半、カイの昔の知人で、日仏雑誌"Les Voix(レ・ヴォア)"の発行者アラン・ル・マットさんの奥さんのイザベル・シャリエさんに食事に招待されて行く。
イザベルさんの家に行く途中、たまにはカイに先導してもらおうとまかせると、地図を見ながら、ここでまっすぐ行って右に曲がらなければならないところを左に曲がったりするので、慌てて呼び戻す。それでもカイは自分の方向の方が合っていると思いこんでいるらしく、私の言う事を信じようとしない。ずっとブツブツ文句をいいながらついてきたが、右に曲がるところでひとりで左に曲がってスタスタ行ってしまった。仕方がないので携帯に電話するが出ない。留守電に「そっちは反対方向です」というメッセージを入れておく。ひと足先にイザベルさんのアパートの前に着き、カイが戻ってくるのを待っていると、雨が降り出した。傘をさしてイライラしながら待っていると、数分後、ようやく戻って来た。
気をとり直して、イザベルさんのお宅へ。

イザベルさんの2人の娘、カテルさん、モルガンさんはとってもかわいい。カテルさんは、日本の大学を卒業して今春まで東京で3年間グラフィック・デザイナーとして働いていたが、3月の東北の大地震後、フランスに帰国したらしい。日本語はペラペラ。Gingerという雑誌の仕事や、ルイ・ヴィトンの京都と東京のパンフレットなど、彼女の作品を見せてくれる。フランスで仕事を探しているが、日本での仕事はキャリアと認められず、どこも研修生からはじめなければダメといわれ、なかなか見つからないという。
妹のモルガンはパリの写真学校の学生。プリントをみせてくれる。フランスのラボに出したプリントは失敗が多いらしい。右側に全部黒い影が入っていた。
カテルから、森山大道の展覧会を、マレ地区のギャラリーでやっているときく。

夕食は、スズキの焼魚、イタリアの玄米、ラタトゥイユ。チーズはシェーブル(山羊)、デザートはブドウ。フランスのブドウは皮ごと食べても美味しい。