2010年6月21日月曜日

佐枝ちゃんファミリー/Fête de la Musique(音楽の祭日)

ギャラリー・グランエターナで最後の片付け。
西川さんが甲斐の提案でショパンの会を発足し、本日、初の会議が開かれ甲斐も出席する。

14時、矢野さんに額を返しに行く。マリーさんに預けるための写真8点も渡す。

16時半、甲斐のアパートに戻り、明日の帰国準備。荷物をできるだけ軽くするために、郵便局でColissimo(コリッシモ)のXLサイズを2箱買う。フランスから荷物を送るのはこれが一番便利で安い方法だと思う。1箱に7kgまで入れられる。

18時、ヴェロニクさんの家に戻り、甲斐に私の分の大きな荷物を運び出してもらう。

21時頃、グザヴィエの家へ行く。佐枝ちゃんが3人の子どもたちを連れてきており、今晩パリに泊るので、皆で食事をしようということになっていた。佐枝ちゃんファミリー、グザヴィエ、ファビアンヌ、ナディアと一緒にヴォルテール近辺のイタリアン・レストランで食事。




佐枝ちゃんファミリーは京都から着いたばかりで、子どもたちは疲れきっている様子。食事が終わると3人とも椅子で眠ってしまったので、グザヴィエは一番年下のゆずちゃんを抱っこして、佐枝ちゃんは2番目のフェリックス君をおぶり、1番上のルウちゃんは眠そうな目をこすっていたが何とか自分で歩いて、みんなでホテルまで送って行く。


今日はFête de la musique(音楽の祭日)という日で、一日中、音楽を楽しむ日なのだそうだ。
フランス中で音楽に関するイベントが行われ、広場でも路上でもカフェでもライブをやっている。この日だけは深夜まで音を出していても、誰も文句を言わないのだとか。
佐枝ちゃんファミリーを送って行ったときには外は暗くなっていたので10時はとっくにすぎていたと思うが、どこに行っても人があふれ、ライブが行われている周りでは、みんな好きなように体を動かし踊っている。カップルでも友人同士でも一人でも。活気に溢れた楽しい夜だ。




帰り道、八文字屋のようなバー「Le Petit Bar」でナディアと一杯飲む。
先日、昼間に来た時は写真を嫌がっていたおばあちゃん(ポロさん?)だが、今日はすでに酔っているのか、他の客もいたからなのか、写真を撮っても何も言われなかった。私は遠慮してこの1枚しか撮れなかったが、甲斐は何枚か撮れたようだ。

2010年6月20日日曜日

クリストフの店で即売会

午前中、ギャラリーの搬出を済ませる。8月にも甲斐の展覧会をしたいから、というので西川さんに少し写真を預けておく。


14時、グザヴィエと一緒にバスティーユのクリストフの店へ向う。
クリストフはジーンズを扱う古着屋のような店をやっていて、甲斐の写真と写真集の即売会をこの一日だけ開いてくれた。というのは、明日(6/21)はフランスではFête de la Musique(音楽の祭日)という日なので、この週末はその前夜祭的なこともあり、街中のカフェ、レストラン、広場、路上、とにかくありとあらゆる場所で一日中音楽に関するイベントやライブが開かれ、どこの店にもたくさんの人が集まって来るからだった。
kumi-soloという、パリで歌を歌っているという日本人の女の子が甲斐のイベントを聞きつけて、その場で歌わせてほしいというので、その子のライブも同時にすることになっていた。
18時からkumi-soloライブに続々と人が集まってきた。


元ヴィラ九条山のレジデントたちも集合。エマニュエル・ギベール、フランソワ・クリストフと娘さん、コリーヌ・アトランさん、レティシアさん、アラン・ルマットさんと元奥さん、アラン・ラメットさん、ナディア、等々、豪華な顔ぶれが揃う。みんな、今日で最後だと思ってきてくれたのだろう。
店の中に入りきれず、外から覗いている人もあった。



イベントが終わる頃、80歳くらいの小さいおばあちゃんが入ってきて、そのおばあちゃんにとっては少し高めの台から顔をちょこっと覗かせて、甲斐の写真集を1ページずつゆっくりめくりながら、嬉しそうに見ていた。見た目は日本人だと思ったのだが、他の国の人なのか、それとももう日本語を忘れてしまっているのか分からないが、写真を見終わると、フランス語で感謝の言葉を言ってきた。なぜか胸の奥がジンとした。

イベントが終わってから、甲斐がクリストフに約束していた全紙のプリントをあげるのがイヤだと言っていると伝えると、クリストフは約束が違うじゃないかと怒る。私は甲斐の代弁をして頑張って抗議したが、向こうは全く引かず。最後は甲斐が折れて、もうこれ以上もめるのはイヤだからといって、全紙のプリントを一枚あげてしまう。
何となく後味が悪かったが、仕方がない。最後はクリストフにお礼とお詫びを言って店を出た。

20時グザヴィエ、ファビアンヌと一緒にナディアの家に招待される。
年老いたナディアの飼い猫が、立ち上がる気力もなく、椅子の上で眠りながら声だけで出迎えてくれた。



ナディアのお母さんに挨拶をして、ワインとチーズを少しだけいただいて、呂さんの家にも招待されているので、早々に切り上げて移動する。

呂さんの家に着いたのは22時頃。
ラ・コミューンで出会った俊子さんも待ってくれていた。
呂さんの美味しい手料理や俊子さんが持って来てくれた果物などをいただく。



2010年6月19日土曜日

展覧会最終日/エマニュエルと秘密の場所

昼、ベルヴィルの"Bar aux Folies"でコーヒーを一杯。以前、フィリップ・アダムにこの辺りを案内してもらったとき通ったところで、派手なネオンと乱雑な店内と人の多さで気になっていた店。いつか、夜に行きたいと思っていたが、今回は日程的にそのチャンスはなさそうなので、とりあえず入ってみた。
店の隅に置いてあるテレビでは、ちょうどサッカーのワールドカップ、日本vsカメルーン(だったかな?)の試合をやっていた。店員のおっちゃんが、私たちに向って「日本、がんばれ!」とエールを送ってくれた。

午後、展覧会最終日。ギャラリーへ行く。
5時頃、エマニュエル・ギベールが来て、甲斐と私を彼の秘密の場所に案内してくれると言うので、一緒にタクシーに乗りこんだ。行き先はモンパルナス界隈。
有名なアーチスト達が使ったアトリエを教えてくれた後、彼の秘密の場所に行く。
そこは、ある路地の一角にあるアパートの一階の、グラフィック・デザイナーのオフィスだった。
紹介してもらったが、名前は忘れてしまった。フィリップだったか、パトリックだったか、友人に同じ名前が何人かあったな、という名前だった。
入ってすぐの部屋は、壁一面に棚が作り付けられ、びっしりとCDが並べられていた。床にはステレオやアンプ、ギターなどがおしゃれに配置してある。CD店と見紛うような空間。むき出しの数本の木の柱で区切られた隣の部屋は、彼の仕事場らしく、壁には面白いロゴデザインのポスターが貼ってあり、仕事用のパソコンが2台置いてあった。パソコンの前には彼の娘さんが描いた絵が貼ってある。
エマニュエルが甲斐にCDをくれた。そのCDジャケットのイラストはエマニュエルの絵で、ジャケットのデザインはその彼のものだった。甲斐はお礼に自分の写真集をプレゼントした。
CDジャケットとそのデザイナー(左)とエマニュエル(右)
彼の仕事場の窓は、表の路地に面していて、近くで遊んでいた子どもがボールを追いかけて窓の前までやってきた。甲斐がおもしろがって中から写真を撮っていると、シャッターの音に気づいた子どもがワアワア言いながらおもしろがって、向こうから窓の鉄格子越しに覗き込んできた。他の子どもも数人集まってきて、「何してるの?」と興味津々。甲斐が内側から格子越しにその子どもたちの写真を撮りまくっていると、子どもたちの親がやってきて、写真を撮っている甲斐をみてムッとした顔をして、すぐに子ども達を追いたてて帰ってしまった。

グラフィック・デザイナーのオフィスを出ると、エマニュエルはさらにその辺をもう少し案内してくれた。静かできれいな場所だった。ときどき袋小路になっている路地もあった。
車が通る、少し広い道に出ると、急に近代的なガラス張りの大きな建物が見えた。ポスターが貼ってあったので見ると、北野武の展覧会をやっている、カルティエ財団の現代美術館だった。
急に雨が降ってきて、エマニュエルが急ぎ足になった時、私の携帯が鳴ったので出ると、誰かよく分からないフランス人からだった。「エマニュエル・ギベールはいる?」と言うので、不思議に思いながら、エマニュエルに代わった。エマニュエルが話している最中に、ただ事ではないような大きな声で「えっっっ!?」と言うので、どうしたのかきくと、エマニュエルが先程タクシーから降りたとき、財布を落としたらしく、その財布を拾ってくれた人が、エマニュエルのメモに書いてあった電話番号に電話をしてくれた、ということらしかった。
雨が少し激しくなってきていたが、エマニュエルは歩道の脇にしゃがみこみ、メモするものを探して、急いで電話の主の住所を書き留めた。電話が終わると、「案内の途中で本当に申し訳ないが、すぐに財布を受け取りに行かなければならないので、今日はここで別れてもいいかな」と丁寧に謝ってから、挨拶をして急いでもと来た方向へ引き返していった。

エマニュエルについて行けばいいとばかり思っていたので、現在地を全く把握していなかった。
いつもパリの地図を持ち歩いていたので、それで位置を確認して、一番近くのメトロまで行き、まだ少し早かったが帰る事にした。

メトロの中には、よくいろんなパフォーマーが乗り込んでくる。
この日はバイオリンを弾く男性だった。珍しく上手かったので、チップをあげてもいいかも、という心境になったが、やめた。
そういえばメトロでは、ものすごく哀れそうに物乞いをしてまわる片足をひきずった男がよく乗り込んできていた。同じ路線でいつも同じ男。奥さんのような女性が横について彼の身体を支えながら、彼の哀れな状況を切々と訴えて車内の人にお金をせがむ。グザヴィエからきいた話では、外で彼を見た事があるが、彼は背筋を伸ばしてシャキシャキ普通に歩いていたし、高級な車に乗っているということだった。
メトロの車内というのは、芸を磨くのに最適の場所なのかもしれない。芸が上手ければお金がもらえる。芸とは音楽だけとは限らない。彼のような役者もいるのだ。

2010年6月18日金曜日

ベルヴィル(20区)/ヴァンドーム広場(1区)/呉昊さん家(5区)

何度か一人でベルヴィル通りを歩いているが、面白い店や風景が多いので、甲斐に教えてあげようと思い、今日はヴェロニクさんの家(20区)まで来てもらい、そこからベルヴィルのメトロの駅まで歩いた。
Poissonnerie(魚屋)とかかれた建物を見つける。昔は店の入口があったのだろうが、コンクリートで塗り固められている。壁の模様だけが残されていておもしろい。


ベルヴィル(20区 Belleville)
壁に落書きが目立つ。ベルヴィルは一般的に危ない地域と言われているが、それはいろんな人種が混ざって住んでいるせいだろう。この地域を歩いていると特に多いのが中国人、次にアフリカ系、アラブ系が多く、白人は少ない。
だが、こういう混沌とした場所の方が興味深い。たくましく生活している人を見る事ができるからだ。ここはパリの裏側でもアンダーグラウンドでもなく、パリの一部なのだ。


il faut se méfier des mots-- Ben (Benjamin Vautier)
「言葉を信用するな」ベン
 
気をつけて歩いていると、街角にはいろんなアーティストの"作品"があることに気づく。
上の写真は、ベルヴィルにある有名な作品。これは巨大なものだけど、街中の壁のいたるところに、こういったメッセージを込めたアーティストの作品が描かれていたりする。


メトロに乗ってギャラリーへ。
いつもギャラリーを覗いていた男性・エリックさんが、今日は写真集を買ってくれた。
まともに話をしたのは初めてで、素性をきくと、実は警察で、勤務がこのギャラリーのすぐ近くだからよく来るのだというのでびっくり。オープニングの日からほとんど毎日中をのぞいていた。

西川さん、エリックとギャラリー近くのコルシカ料理をごちそうになったあと、ちょっと贅沢にホテル・ブリストルでコーヒー&紅茶をいただく。さっきのベルヴィルとは正反対の場所。甲斐は少し居心地悪そう。
ブリストル・ホテル(HOTEL LE BRISTOL)

ギャラリーに戻ると、ほんやら洞でこの春出会った、ルシルさん(来年、京都精華大学に奨学金で留学を希望)が来て待っていた。彼女の出身地は、写真を発明したニエプスが生まれた村(Chalon sur Saône)だという。素朴な田舎の女の子、という感じでとても可愛らしい人。
先日劇場で会った、歌手ジャン・ギドニ氏の同級生も見に来てくれる。
飛び込みで入ってきたパトリックさんは、写真集を買ってくれた。
甲斐がメトロの中で会った女性(カメラを見て話しかけてきた)も偶然、ギャラリーにやってくる。

ギャラリーを出て、ヴァンドーム広場(1区 Place Vendôme)を通って帰る。



オペラ座前のジュンク堂に行くと、さっきギャラリーで写真集を買ってくれたパトリックにまた出会う。

レザール(Les Hall)でお気に入りの本屋・MONA LISAIT(モナ・リゼ)で料理の本を買う。ここはアート系の本や料理の本がたくさん置いてあり、しかも安い。
甲斐も何か見つけて数冊買っていた。

 その後、ついでにFNACものぞく。

夜は8時から、呉昊(ウーハオ)さんの家(ジュシュー Jussieu 5区)に招待される。呉昊さんは水墨画家。今はパリの大学で留学生として美術史を勉強している。日本語も達者。
スペイン系フランス人のカルロス、中国人留学生(美術史)の女の子3人も呼んでホームパーティー。
ちまき、豚の煮込み、豆腐とチンゲンサイのいため、ごはん、ココナッツのデザート、チェリー、イチゴなど、美味しくいただく。

ここはカルチェ・ラタン、学生街。ジュシューの駅前には出来たばかりの大学の建物があり、その真ん中に建つ近代的なビルのライトがきれいに見えていた。

2010年6月17日木曜日

パリ郊外(St-Germain-en-Laye)/グザヴィエ上映会

展覧会の準備でとてもお世話になった、パリ在住のKOZOさんに連れられて、パリからRER(パリ郊外へ行くための急行電車)で20分ほど西へ行った所にある、St-Germain-en-Laye(サン=ジェルマン=アン=レイ)へ行く。KOZOさんの知り合いで最近ギャラリーをはじめたマリーさんのところへ甲斐の写真を売り込みに行くのが目的。
マリーさんのギャラリーGalerie Jouan-Gondouinは、RERの駅のすぐ目の前にある。白で統一された小さなギャラリー。主に現代アートを扱っている。マリーさんは31歳とまだ若いが、パリのギャラリーで働いていた経験を生かして独立したという。
甲斐の写真を見せると、「今は、人物をこのように撮れる写真家はもういなくなってしまった。甲斐の写真はブレッソンやドアノーのように素晴らしい!」といってくれる。そして、「私はまだギャラリーをはじめたばかりで実績もお金もないけど、ギャラリーの仕事にやる気と情熱だけはもっている。ぜひ、甲斐の写真を扱わせてほしい」という。
持って行った写真の中から、マリーさんに預ける分を選んでもらい、四切、六切、半切サイズの写真をとりあえず14枚預けることにして、写真一枚ずつにサインを入れて渡す。

お昼に、4人で近くの伝統料理レストランへ行きごちそうになった。

ギャラリーを出る前に、マリーさんにこの町のお勧めの美術館を教えてもらう。

中心地から少しはずれ、坂道をまっすぐ下っていったところに、Musée départemental Maurice Denis, Le Prieuré(県立モーリス・ドニ美術館/ル・プリゥレ)という、こぢんまりした美術館がある。画家モーリス・ドニの旧邸宅を改装して美術館にしたものらしく、小さいながらもなかなか良い。

エミール・ガレの作品もあった。ユニークな顔の猫。
美術館前の庭も手入れされていてとても綺麗だったので、少し散歩。
途中で雨が降り出してきた。
夕方はギャラリーに一度顔を出すと言っていたのと、グザヴィエの映画の上映会に招待されているので、ゆっくりするわけにはいかない。

マリーさんおすすめのジェラートの店の前を通って駅まで戻る。

もっとゆっくり街をみてまわりたかったが、パリに帰る。
マリーさんに写真を預けていることだから、またいつかゆっくり来る機会もあるだろう。この街は、パリ郊外でヴェルサイユに次いで人気のある場所らしい。

夕方はグザヴィエの映画の上映会へ。
メトロの出口にあったピクトグラム。何を意味するのだろう?
映画館


上映される映画の監督紹介にグザヴィエの顔を発見。


監督舞台挨拶。
観客は私たち以外はもちろん全員フランス人。グザヴィエは、フランス語で舞台挨拶をした後、『日本から来てくれた友人に…』と前置きをしてから、甲斐と私のためだけに日本語で「日本からはるばる、ようこそ!」と挨拶をする。
後で彼から聞いた話では、この「はるばる」という日本語を調べるために、ナディアやヴェロニクさんにきいて回ったそうだ。
ヴェロニクさん家への帰途。お気に入りの階段。

2010年6月16日水曜日

ブック・フェア&サイン会開催("l'Arbre à Lettres"書店にて)

Rue de Belleville(ベルヴィル通)の巨大壁画
ヴェロニクさんの家からBelleville(ベルヴィル)まで歩き、そこからメトロでグザヴィエの家へいく。
午前中はPC作業。メール、Skype等。

午後7時から、République(レピュブリック)の書店 "L'Arbre à Lettres"(ラーブル・ア・レトル "手紙の木")で、エマニュエル・ギベール、フィリップ・アダム、ナディア・ポルキャールの三人の作家とともにブックフェア&サイン会が開かれる。
ジャン・フィリップ・トゥーサンにも声をかけていたが、彼は多忙で参加できず。

Emmanuel Guiber(エマニュエル・ギベール)と甲斐扶佐義

甲斐のお姉さんへのお土産。エマニュエルのサインと絵


エマニュエルの画集"japonais"(ジャポネ)を買って、サインしてもらう。
エマニュエルはサインと一緒にイラストを必ず描いてくれる。しかも、エマニュエルがその人に持つ印象で描く。
甲斐が、元バイトのチアキちゃんに"japonais"を買ってきてくれるよう頼まれていたので、チアキちゃん用にもサインを求めると、「彼女はどういう人か?」ときかれ、甲斐が返答に困って「ミステリアス。例えばたくさん酒を飲んで店のトイレで眠ったりする」と伝えると、「ほう。それはミステリアスだ!」と言って、馬の尻(後部からみた馬)を描く。私には「笑う月」を描いてくれた。
私はナディアの小説 "Tatami Pop"も買い、ナディアにもサインしてもらう。
エマニュエルのサインと絵。"Un Sourire(微笑)"

少し人が集まってきたところで、甲斐を囲んでフィリップ・アダム、エマニュエル、グザヴィエ、ナディアが並び、グザヴィエが進行役、フィリップが代表してスピーチをしてくれる。
エマニュエルの画集"japonais"の中に、ほんやら洞の絵があるということを、グザヴィエが本を開いて紹介してくれる。

エマニュエルも、フィリップも、グザヴィエも、ナディアも、京都に滞在中、甲斐の店「ほんやら洞」「八文字屋」によく来てくれた。
みんな京都を懐かしがり、甲斐がパリに来たことを心から歓迎してくれている。

パリに住む友人・知人に今日のイベントをメールで知らせたおかげで、呂さん、ギランさん、一緒にロワールへ行ったイザベル&ドニ、呉昊さん、フランソワーズさん、先日ギャラリー・グラン・エターナにきてくれた猫好きの女性、元関西日仏学館館長のアラン・ルマットさん、甲斐とは30数年ぶりのゲタンさんなども来てくれる。
猫好きの女性は、甲斐に何やらプレゼントを渡したあとで、私のところへきて(彼女はフランス語しか話さないので甲斐と直接会話ができない)小声で、「カイは本当に猫が好きなの?」ときくので、そうだと答えると、私をレジのカウンターまで引っ張ってきて、カウンターの上に置かれている猫の本を指して、「これをカイにあげたんだけど、気に入ってくれるかしら?」と嬉しそうに言った。
l'Arbre à Lettres店内。ブックフェアに来てくれた人々


ブックフェアが終わった後、みんなで近くのレストランへムール貝を食べに行く。
エマニュエルには、甲斐から写真を1点プレゼント。搬出の日、終わった後で彼の秘密の場所に案内したいと言ってくれる。
食事代は、みんなが甲斐と私の分を出し合ってくれた。大感謝。