2010年6月17日木曜日

パリ郊外(St-Germain-en-Laye)/グザヴィエ上映会

展覧会の準備でとてもお世話になった、パリ在住のKOZOさんに連れられて、パリからRER(パリ郊外へ行くための急行電車)で20分ほど西へ行った所にある、St-Germain-en-Laye(サン=ジェルマン=アン=レイ)へ行く。KOZOさんの知り合いで最近ギャラリーをはじめたマリーさんのところへ甲斐の写真を売り込みに行くのが目的。
マリーさんのギャラリーGalerie Jouan-Gondouinは、RERの駅のすぐ目の前にある。白で統一された小さなギャラリー。主に現代アートを扱っている。マリーさんは31歳とまだ若いが、パリのギャラリーで働いていた経験を生かして独立したという。
甲斐の写真を見せると、「今は、人物をこのように撮れる写真家はもういなくなってしまった。甲斐の写真はブレッソンやドアノーのように素晴らしい!」といってくれる。そして、「私はまだギャラリーをはじめたばかりで実績もお金もないけど、ギャラリーの仕事にやる気と情熱だけはもっている。ぜひ、甲斐の写真を扱わせてほしい」という。
持って行った写真の中から、マリーさんに預ける分を選んでもらい、四切、六切、半切サイズの写真をとりあえず14枚預けることにして、写真一枚ずつにサインを入れて渡す。

お昼に、4人で近くの伝統料理レストランへ行きごちそうになった。

ギャラリーを出る前に、マリーさんにこの町のお勧めの美術館を教えてもらう。

中心地から少しはずれ、坂道をまっすぐ下っていったところに、Musée départemental Maurice Denis, Le Prieuré(県立モーリス・ドニ美術館/ル・プリゥレ)という、こぢんまりした美術館がある。画家モーリス・ドニの旧邸宅を改装して美術館にしたものらしく、小さいながらもなかなか良い。

エミール・ガレの作品もあった。ユニークな顔の猫。
美術館前の庭も手入れされていてとても綺麗だったので、少し散歩。
途中で雨が降り出してきた。
夕方はギャラリーに一度顔を出すと言っていたのと、グザヴィエの映画の上映会に招待されているので、ゆっくりするわけにはいかない。

マリーさんおすすめのジェラートの店の前を通って駅まで戻る。

もっとゆっくり街をみてまわりたかったが、パリに帰る。
マリーさんに写真を預けていることだから、またいつかゆっくり来る機会もあるだろう。この街は、パリ郊外でヴェルサイユに次いで人気のある場所らしい。

夕方はグザヴィエの映画の上映会へ。
メトロの出口にあったピクトグラム。何を意味するのだろう?
映画館


上映される映画の監督紹介にグザヴィエの顔を発見。


監督舞台挨拶。
観客は私たち以外はもちろん全員フランス人。グザヴィエは、フランス語で舞台挨拶をした後、『日本から来てくれた友人に…』と前置きをしてから、甲斐と私のためだけに日本語で「日本からはるばる、ようこそ!」と挨拶をする。
後で彼から聞いた話では、この「はるばる」という日本語を調べるために、ナディアやヴェロニクさんにきいて回ったそうだ。
ヴェロニクさん家への帰途。お気に入りの階段。