2010年6月20日日曜日

クリストフの店で即売会

午前中、ギャラリーの搬出を済ませる。8月にも甲斐の展覧会をしたいから、というので西川さんに少し写真を預けておく。


14時、グザヴィエと一緒にバスティーユのクリストフの店へ向う。
クリストフはジーンズを扱う古着屋のような店をやっていて、甲斐の写真と写真集の即売会をこの一日だけ開いてくれた。というのは、明日(6/21)はフランスではFête de la Musique(音楽の祭日)という日なので、この週末はその前夜祭的なこともあり、街中のカフェ、レストラン、広場、路上、とにかくありとあらゆる場所で一日中音楽に関するイベントやライブが開かれ、どこの店にもたくさんの人が集まって来るからだった。
kumi-soloという、パリで歌を歌っているという日本人の女の子が甲斐のイベントを聞きつけて、その場で歌わせてほしいというので、その子のライブも同時にすることになっていた。
18時からkumi-soloライブに続々と人が集まってきた。


元ヴィラ九条山のレジデントたちも集合。エマニュエル・ギベール、フランソワ・クリストフと娘さん、コリーヌ・アトランさん、レティシアさん、アラン・ルマットさんと元奥さん、アラン・ラメットさん、ナディア、等々、豪華な顔ぶれが揃う。みんな、今日で最後だと思ってきてくれたのだろう。
店の中に入りきれず、外から覗いている人もあった。



イベントが終わる頃、80歳くらいの小さいおばあちゃんが入ってきて、そのおばあちゃんにとっては少し高めの台から顔をちょこっと覗かせて、甲斐の写真集を1ページずつゆっくりめくりながら、嬉しそうに見ていた。見た目は日本人だと思ったのだが、他の国の人なのか、それとももう日本語を忘れてしまっているのか分からないが、写真を見終わると、フランス語で感謝の言葉を言ってきた。なぜか胸の奥がジンとした。

イベントが終わってから、甲斐がクリストフに約束していた全紙のプリントをあげるのがイヤだと言っていると伝えると、クリストフは約束が違うじゃないかと怒る。私は甲斐の代弁をして頑張って抗議したが、向こうは全く引かず。最後は甲斐が折れて、もうこれ以上もめるのはイヤだからといって、全紙のプリントを一枚あげてしまう。
何となく後味が悪かったが、仕方がない。最後はクリストフにお礼とお詫びを言って店を出た。

20時グザヴィエ、ファビアンヌと一緒にナディアの家に招待される。
年老いたナディアの飼い猫が、立ち上がる気力もなく、椅子の上で眠りながら声だけで出迎えてくれた。



ナディアのお母さんに挨拶をして、ワインとチーズを少しだけいただいて、呂さんの家にも招待されているので、早々に切り上げて移動する。

呂さんの家に着いたのは22時頃。
ラ・コミューンで出会った俊子さんも待ってくれていた。
呂さんの美味しい手料理や俊子さんが持って来てくれた果物などをいただく。