2010年5月22日土曜日

コンコルド広場/リゼット・モデル展/オランジュリー美術館



14時、6月から泊めてもらうヴェロニクさんの家にあいさつに行く。
フランソワの家の近くだった。ベルヴィルにも近い。
メトロのジュルダン(Jourdain)から歩いて5分くらい、少し大通りを外れて階段を降り、石畳の道を抜け、曲がりくねった細い小道を少し歩いたところにある。一階は小さなレストラン、隣はアトリエになっていて、暗証番号を入れて扉を開け、奥の階段を1階分のぼると、きれいな中庭があり、中庭を囲んで4軒くらいある内の一番左側のドアがヴェロニクさんの家だった。
家の扉は開けっ放しになっていて、玄関からのぞくと細い身体、茶色い髪の毛、麻のワンピースで素足のヴェロニクさんがいた。灰色で毛の長い猫と、白と灰色の斑で毛の短い猫が椅子の上や布団の上で寝ていた。正面にはピアノが置いてあり、机の上や床の上は本や荷物がたくさん散らばっていた。
先ほど通ってきた細い小道が窓から見えていて、とても明るい部屋だった。
簡単に家の中の説明をしてもらい、屋根裏の、娘さんの部屋を貸してもらえるということになった。
今日はとりあえず、それだけですぐに用事はすんだ。

その後、甲斐とコンコルド広場で待ち合わせ。



ジュ・ド・ポーム国立美術館でリゼット・モデルの写真展をやっているときいていたので、一緒に見に行った。
彼女の生き生きとしたポートレートを生で見ることができて大満足。展示の仕方も、参考のためにじっくりと見ておく。
別の部屋で同時にやっていた展示はあまり興味がなかった。



時間があるので、向かい側のオランジュリー美術館にも行くことにする。
モネの部屋では、白い楕円形の部屋の壁面に、パノラマの睡蓮の絵を鑑賞することができる。前回きた時は、ジヴェルニーのモネの家に行ったすぐ後だったので感動が強かったのだと思っていたが、今回もさらに感動。この部屋だけ空気が澄んでいるかのようだ。





地下の常設展ももちろん見る。有名どころでは、ピカソ、セザンヌ、マティス、ルノワール、モディリアーニがあるが、私はマリー・ローランサンがお気に入り。
特別展ではラッキーなことに、パウル・クレー展をやっていた。でもなぜかクレーの展示だけは撮影禁止でちょっと残念。

今日はゆっくり美術館を楽しんで、グザビエの家に戻る。
メールをチェックすると、シルヴァンさんからエマニュエルとの共同展用のパンフレットに入れるインタビューと挨拶文の仏訳が届いていたので、西川さんに転送する。
ギャラリーがエマニュエルとの共同展のチラシをつくっていないので、仮に前のチラシの日付を変えただけの、簡単なものをイラストレーターで作り直す。

今晩からジェロームのお母さんの家に泊めてもらうことにしているので、グザビエの家で食べた後、荷物を運ぶ。
ジェロームのお母さんとボーイフレンドのミッシェルさんは20日から留守にしていて、自由に使っていいよと言ってくれている。この前、食事に行ったときはエレベーターが故障していて15階まで階段で登ったが、今日はエレベーターもちゃんと動いた。
広いアパートを一人占めして、優雅な気分でゆっくり眠る。