2010年5月28日金曜日
Loire(ロワール)
今日からフランス西部・ロワール地方のギランさんの田舎に行くことになっている。
午前中は、甲斐が携帯の充電器をなくしたというので買いに行き、モンパルナスに住むギランさんの友人・ドニ&イザベルさんの家まで、グザビエが一緒に行ってくれる。
イザベルさんは画家(油絵)で、ドニさんは木の彫刻家。白くてとてもきれいな広いアパートに住んでいて、部屋にはイザベルさんの作品やドニさんの彫刻や彼らの友人の作品がセンスよく並べてある。こんな家に住みたいな、と思えるような家だった。
イザベルさんが作ってくれた美味しい昼食を食べてから、ドニさんの運転で4人乗りのセダンに5人で乗って、ロワールのギランさんの田舎の家へ向かう。
ぎゅうぎゅう詰めの車の中で、西川さんから電話がある。ギャラリーで写真が2枚売れたといういい知らせだった。
途中の道でいちごを売っていたので、ギランさんたちは2パック買う。たしか2パックで3ユーロだった。安い。アスパラもたくさん買う。
Château de Chaumont sur-Loire(ショーモン城)の庭で20人の現代アーチストの展覧会をやっているというので見に行く。
途中の村で、今晩の食料(肉、チーズなど)を少し買う。
その村にあった古い共同の洗濯場?
ギランさんの家があるのはCourdemancheという小さな村。
まずは、ギランさんの隣人、ジャン・ベルナールさんの家に行く。
ジャン・ベルナールさんの奥さん・ケイコさんは日本人。車を降りると茶色のラブラドール(名前はカラス)がかけよってきて、甲斐がフィルムを入れ替えようとした途端、そのフィルムをくわえて持って行ってしまう。
ジャン・ベルナールさんの子どもたち(アキト君、ソラちゃん)が犬を追いかけてフィルムを取り返してくれるが、戻って来たフィルムには犬の歯型がつき、へこんでしまってフィルムが巻けなくなってしまっていた。
ジャン・ベルナールさんのワインカーブに招待してくれる。
中はヒンヤリしていて真っ暗な洞窟。入口近くには樽が並んでいるが、奥は迷路のようになっていて、1つ1つの穴がひとつの部屋のようになっていて、埃をかぶった年代物のワインが山のように積まれていた。
「パラダイスへようこそ!」とギランさんが言った。
カーブの中にグラスを持ち込み、まずは2008年の白ワインをいただく。2008年でも収穫時期が違うものをそれぞれいただくと、同じ年でも味が違うことに気づく。
次に甲斐の生まれた年・1949年のワインをいただく。
こんな美味しい白ワインを飲んだのは生まれて初めてだった。
「毎年HATAOさんがここへ来る理由がわかったでしょ?」とケイコさんが言ったが、確かにこんなワインが飲めるのなら、毎年来たくなるはずだ。
今晩は少し遅いので少しだけにして、明日は本格的に飲もう、とギランさんが言い、ギランさんの家に行く。
ジャン・ベルナールさん家族が持って来てくれた食料で、みんなで食事する。